結婚式のオープニングを、RunwayのAct-Oneで自分の表情から作れる
たとえば、こんな夜
挙式の3ヶ月前、招待状の発送が終わったあたりで「オープニングムービーどうしようか」という話になる夜があります。式場の提携業者に頼むと20-30万円。それなりに凝ったテンプレに新郎新婦の名前と写真を当てはめるだけで、その値段は高いと感じる場面があります。実写の動画編集はやったことがない、撮影機材もない、というような夜もあります。
こんなふうに使える
Runway の Act-One を使うと、スマホで撮った表情演技を AI キャラクターに転写できます。「スマホで撮った表情演技をAIキャラに転写できる」と公式ページに書かれていて、新郎新婦の表情をスマホで撮って、アニメ調のキャラクターに転写する流れで作れます。90秒のオープニングを、2週間・Standardプラン1ヶ月分のクレジットで仕上げられます。司会者紹介・新郎新婦紹介・なれそめ紹介、を1つのキャラ世界観で揃えることができます。
想像してみると
A4一枚で構成を書いて、「0-15秒:新郎キャラ登場で挨拶」「15-30秒:新婦キャラ登場、軽く頭を下げる」「30-60秒:ふたりのなれそめを30秒で」「60-90秒:司会者紹介」と並べてみる夜があります。Runway Frames で新郎新婦・友人それぞれのAIキャラを3パターンずつ生成、アニメ調・柔らかいタッチで統一。リビングのソファに座って、新郎新婦で交代でスマホに向かって「ありがとうございます」と言いながら笑顔で頭を下げる、なれそめの照れる表情、新婦の笑顔、というシーンをセルフィー固定で録画する週末が流れます。Runway の Act-One で参照キャラクター画像と演技動画をアップロードすると、スマホで撮った口元の動きと笑顔が、アニメ調キャラの顔にそのまま乗ります。CapCut で連結してテロップと BGM を載せて、90秒に編集。式場の試写で流すと、プランナーから「これ、ご自身で作られたんですか?」と本気で驚かれる場面が流れます。
この記事でできること
外注すると20-30万円かかる結婚式のオープニングムービーを、Runway Act-One を使って自分たちで作れます。新郎新婦の表情をスマホで撮って、アニメ調のキャラクターに転写する流れです。
- Act-One でスマホで撮った表情演技を AI キャラクターに転写できます
- 90秒のオープニングを、2週間・Standardプラン1ヶ月分のクレジットで作れます
- 司会者紹介・新郎新婦紹介・なれそめ紹介、を1つのキャラ世界観で揃えられます
使うもの: Runway(Standard $15/月以上で Act-One 利用可、625クレジット) かかる時間: 約2週間(撮影・生成・編集を週末2回で) 必要なスキル: スマホで自分の顔を撮れる、CapCut等で動画編集ができる
手順:Act-Oneで自分たちの「演技」をキャラに転写
ステップ1:オープニングの構成を90秒で組み立てる
A4一枚で構成を書きます。
- 0-15秒: 新郎キャラ登場、「みなさん、本日はお越しいただきありがとうございます」と笑顔で
- 15-30秒: 新婦キャラ登場、軽く頭を下げる
- 30-60秒: ふたりのなれそめを30秒で(新郎キャラが照れる→新婦キャラが笑う、の表情変化)
- 60-90秒: 司会者紹介(友人キャラ)
それぞれのシーンで「どんな表情をAIに転写するか」を決めます。
ステップ2:参照キャラクターを Frames で作る
Runway Frames で、新郎新婦・友人それぞれのAIキャラを3パターンずつ生成。アニメ調・柔らかいタッチで統一します。Frames は「Worlds 機能で世界観を一貫保持して連続生成」できるので、3キャラとも同じグレーディング・同じタッチに揃えられます。
ここで30クレジットくらい消費する温度感です。
ステップ3:スマホで自分たちの表情を撮影
リビングのソファに座って、新郎新婦で交代でスマホに向かって「演技」を録画します。「ありがとうございます」と言いながら笑顔で頭を下げる、なれそめの照れる表情、新婦の笑顔。1シーンあたり10-15秒、スマホをセルフィー固定して撮ります。
恥ずかしさはあるかもしれませんが、外注して赤の他人のキャラに名前が乗るより、自分の表情がそのまま乗る方が、結婚式の温度感としては正解という考え方もあります。
ステップ4:Runway Act-One で表情を転写
Runway の Act-One 機能を起動して、参照キャラクター画像 + 自分の演技動画 をアップロード。「表情・口元・視線まで再現、台本に頼らない演出が可能」と公式ページにある通り、スマホで撮った自分の口元の動きと笑顔が、アニメ調キャラの顔にそのまま乗ります。
Act-One は Standard プラン以上で利用可能と料金ページにあるので、Standardプラン($15/月)に契約して試せます。625クレジット/月で、90秒分のシーン(10シーン)を生成しても、クレジットは半分残る計算です。
ステップ5:CapCut で連結・テロップ・BGM
生成されたシーンを CapCut にインポートして、ふたりの名前のテロップ、結婚式当日の日付、BGM(Sunoで生成したインスト)を載せて、90秒に編集。
完成までトータル2週間、土日2回ぶんの時間で済む温度感です。
つまずきやすいポイント
最初のテイクで、演技動画が「カメラを見すぎていて」、キャラの視線が常に正面を凝視する不自然な仕上がりになることがあります。Act-Oneは視線まで再現してくれるので、撮影時に自然な視線移動(少し下を見て恥じらう、相手を見る、など)を意識しないとキャラがロボットみたいになります。
2回目の撮影では、「カメラの少し横を見ながら話して」とディレクションすると、自然な視線が乗るようになります。
もう1つ、リップシンクの日本語精度です。Wikiにも書かれている通り、Runwayのリップシンクは英語より日本語の方がズレが大きい温度感で、口元のアップカットは避けて、バストアップ以上で構成するのが安全です。
解決の方向性:「キャラを動かす」より「自分の演技を撮る」に振り切る
うまく作るコツは、撮影パートにあります。
- スマホは固定、自分は自然に動く(顔の角度、視線、表情)
- カメラ目線を作らない、少し横の友人を見ているつもりで話す
- 1シーン10-15秒、長すぎるとキャラの一貫性が崩れる
- 口元のアップカットを避ける(リップシンクの日本語ズレ対策)
このルールで撮ると、キャラの「人間味」がぐっと上がります。
学び・気づき:90秒のために、ふたりで「演技」する時間
完成したオープニングを式場の試写で流すと、プランナーから「これ、ご自身で作られたんですか?」と本気で驚かれる場面があります。20-30万円かけて作るクオリティに、Standardプラン1ヶ月分($15)+ 2週間のふたりの時間で届く感覚があります。
でも、いちばんよかったポイントとして残るのは「ふたりで演技した時間」そのものという考え方があります。リビングのソファに並んでスマホに向かって「ありがとうございます」を何回も録り直して、笑い合った時間が、結婚式当日のオープニングの裏にちゃんと残ります。
「効率化」のためにAct-Oneを使うわけではありません。むしろ、外注では絶対に持てなかった「ふたりで作った2週間」を、AIがプレゼントしてくれる、そういう体験があります。
次に試したい
- 両親への手紙の動画版: 同じくAct-Oneで自分の表情を転写したキャラで、両親へのメッセージを動画化
- 披露宴の中座中の映像: 60秒の余興BGM動画として、ふたりの趣味を表すアニメ調動画を作る
- 結婚式後のサンキューカード動画: 出席してくれた方への動画メッセージとして、Act-Oneで個別カット
注意しておきたいこと
- Act-One は Standardプラン($15/月)以上で利用可能です。Free枠では使えないので注意してください — Source: runwayml.com/pricing
- Act-One で他人の顔の動画を素材にすると、肖像権・パーソナリティ権の問題があります。必ず自分自身か、明示的に許可を得た人の演技動画を使ってください
- 結婚式場によっては、上映する動画の事前提出や、形式の指定があります。式場に事前確認をしてから制作を始めるとスムーズです
- Runway Act-Oneは2024-10-22 にリリースされた機能で、リップシンクの精度は英語の方が日本語よりも高い傾向があります — Source: runwayml.com/research/introducing-act-one