SNSアイコンを「ちゃんと自分らしいやつ」に作り変える

たとえば、こんな夜

X、Instagram、Skeb、Discord。使っているSNSが5つも6つもあって、アイコンだけは何年も前のままという夜があります。自撮りはちょっと違うし、フリー素材は誰かと被ります。Skebでコミッションを受けているクリエイターでも、自分のアイコンとなると線が硬すぎたり色がきつすぎたりで、しっくりこない瞬間があります。クライアントには「ふんわり淡い色味」と評価されているスタイルなのに、自分のアイコンになると気負ってしまう距離感が残ります。

こんなふうに使える

水彩タッチの淡い色味で、人物の輪郭だけを残したアイコンを作れます。PersonalizationプロファイルでMidjourneyに「自分の好きな色や雰囲気」を覚えさせられます。出来上がった画像はPhotoshopで少し手を入れて、SNS用に円形に整えて完成です。

想像してみると

Midjourneyの設定画面でPersonalizationのレーティングを200枚ぶんつけてみる。「淡い水彩の女性ポートレート、フランス映画のような光、画用紙の質感を残した線画」が並んだとき、「あ、こういうのが本当に好きだったんだな」と再確認できる瞬間が流れます。--p --v 7 付きのプロンプトを打ち込んでみると、自分の好きな色合いに寄った4枚が返ってきます。10ジョブほど回した中から「これ自分っぽい」と思える1枚を選び、Photoshopで輪郭を少しなぞって円形トリミング。アイコンを変えた週、SNSを開いたとき視界の隅にいる自分の輪郭が、ちょっと背筋を伸ばしてくれる感覚があります。

この記事でできること

何年も前から使い回しているSNSアイコンを、Midjourneyに「自分のスタイル」を覚えさせてから作り変える方法を紹介します。

  • 水彩タッチの淡い色味で、人物の輪郭だけを残したアイコンを作れます
  • PersonalizationプロファイルでMidjourneyに「自分の好きな色や雰囲気」を覚えさせられます
  • 出来上がった画像はPhotoshopで少し手を入れて、SNS用に円形に整えて完成です

使うもの: Midjourney(Standardプラン以上を推奨)、Photoshopなどの編集アプリ
かかる時間: Personalization登録1時間+アイコン制作30分
必要なスキル: 自分の好きな絵柄を「これ」「これじゃない」と選べればOK

やり方:「自分の好み」をAIに教える

ステップ1:Personalizationの最初の200枚を選ぶ

MidjourneyのWeb版(midjourney.com)にログインして、Personalizationの設定画面に進みます。最低200枚の画像に「好き/そうでもない」のレーティングをつけることで、自分の好みのプロファイルが作られます。

これが意外と楽しい時間です。淡い水彩の女性ポートレート、フランス映画のような光、画用紙の質感を残した線画。気づくと「あ、こういうのが本当に好きだったんだな」と再確認できる瞬間があります。1日30分で1週間くらいかけて、自分のプロファイルを育てられます。

Midjourneyの公式ドキュメントでも、Personalizationは「最低200レーティング」が前提と明記されています。 — Source: docs.midjourney.com Subscription Plans

ステップ2:自分用プロンプトを書く

プロファイルができたら、アイコン用のプロンプトです。たとえば、こんな形に落ち着くプロンプトがあります。

a young woman with soft brown hair, watercolor portrait, gentle morning light, pastel palette, slight smile, looking slightly away from the camera, painterly texture —p —v 7

--pがPersonalizationを有効にするフラグ、--v 7はモデル指定です。プロンプトの中で「自分」を作り込みすぎないのがコツで、髪型・光・表情くらいまで書いて、あとはプロファイルにまかせます。

ステップ3:4枚生成→Photoshopで仕上げ

Midjourneyは1ジョブで4枚生成してくれるので、その中から「これ自分っぽい」と思う1枚を選びます。10ジョブくらい回すと本命が見つかります。

そこからPhotoshopで、

  • 顔の輪郭まわりの線を少しだけ手描きでなぞる
  • 髪の流れに筆ブラシで一筆入れる
  • 背景の白を、ほんの少しクリーム色に寄せる

くらいの手数を加えます。AIが作ったまま使うと、少し「整いすぎ」に感じることもあるので、ほんの数分の人力加筆を入れるのが、ちょうどよい温度感です。最後にSNSアイコン用に円形でトリミングして完成です。

つまずきやすいところ:Personalizationが「他人の好み」になる

何も考えずに「いいな」と思うものをポチポチ選んでいると、なぜか妙にゴージャスでセクシーな絵柄ばかり出てくるようになることがあります。原因は、ジャンルを絞らずに評価していたせいで、「絵としては綺麗だけど自分のスタイルではない」ものまでプロファイルに入ってしまうこと。

一度プロファイルを作り直して、「自分の作品のSkebサンプルに混ぜても違和感ないか」を基準に再レーティングします。これだけで、出てくる絵がぐっと自分の色合いに寄ります。

ふんわり淡い、自分の色のアイコンへ

アイコンを変えた週、SNSのフォロワーから「絵柄とアイコンが揃って、誰の作品かパッと分かるようになった」というメッセージが届く流れもあります。Xを開いたときに自分のアイコンが視界に入るたびに、不思議と背筋がのびる感覚があります。

Midjourneyは商用利用も可(年商$1M未満ならBasicプランでも可)なので、副業の名刺、サムネ、PIXIVのプロフィール画像にも同じ絵を流用できます。 — Source: docs.midjourney.com Terms

注意しておきたいこと

  • 既存キャラクターや実在の有名人を強く想起させるプロンプトは避けます。著作権・パブリシティ権の問題があり、SNSアイコンとして長く使えなくなるリスクがあります
  • Midjourneyの規約上、有料プランのStandardより下のBasic($10)プランにはRelaxedモード(無制限生成)がありません。200枚のレーティング作業をするなら、Standard以上が現実的です — Source: docs.midjourney.com Subscription Plans
  • 生成した画像は、Midjourneyのコミュニティギャラリーに公開される場合があります。非公開で運用したい場合はProプラン以上のStealthモードが必要です

使ったツール

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