息子の名前を主人公にした絵本を、30ページ全部Midjourneyで描く
たとえば、こんな夜
生後6ヶ月の赤ちゃんを抱きながら、寝かしつけの絵本を読む時間があります。家にある絵本は2冊しかなくて、3週連続で同じ2冊。自分でも飽きてきて、つい棒読みになってしまう。書店に行く時間も体力もない。ChatGPT で文章は書けるけれど、肝心の絵が描けない――「文章は書けるけど、絵が描けない」状態で詰まる夜があります。
こんなふうに使える
Midjourney の主人公固定機能(--oref)を使って、子どもの名前をそのまま主人公にした絵本を作る方法があります。最初に主人公キャラのデザインを1枚決め、そのURL をすべてのページのプロンプトで参照することで、30ページ全部で同じ顔のキャラクターが登場する流れが組めます。文章は ChatGPT、絵は Midjourney、組み立ては Keynote のスライド、という分担が成り立ちます。
想像してみると
夜、赤ちゃんを寝かしつけたあと、Midjourney で「a cute round bear cub character named haru, soft pastel colors, picture book illustration, white background, gentle expression --v 7」と打ち込んでみる。出てきた4枚から「これ」と決めた1枚を保存。次に ChatGPT に「1歳未満の赤ちゃんに読む絵本を書きます。主人公は『ハル』という小さなクマです。30ページで、ハルが朝起きてから夜眠るまでの1日を」と頼む。10分で30ページ分のテキストが揃う。各ページに合わせて、Midjourney で haru the bear cub waking up in a small bed, morning sunlight --oref [主人公URL] --ow 200 --v 7 のように生成していく。Relaxed モードで2〜3時間かけて30ページ分が揃ったら、Keynote のスライドに1枚ずつ並べる。完成した絵本を寝る前に iPad で見せながら読むと、まだ言葉の意味は分からないはずの赤ちゃんが、「ハル」という名前のところだけパッと反応する――そんな時間が流れます。
この記事でできること
生後6ヶ月の息子に、夜の寝かしつけで毎晩同じ絵本を読んでいると、親も内容を覚えてしまいます。「もっといろんな絵本を読んであげたいけど、書店に行く時間もない」——そんなとき、Midjourneyの主人公固定機能(--oref)を使って、息子の名前をそのまま主人公にした絵本を作ると、夜の30分が違うものに変わります。
- 主人公キャラのデザインを1枚決めて、それを30ページ全部に固定できます
- 文章はChatGPTにストーリーを相談しながら、絵をMidjourneyで起こします
- できた画像を1冊の絵本としてiPadのKeynoteで組んで、寝る前にスライド表示します
使うもの: Midjourney(Standardプラン推奨、v7モード)、ChatGPT、Keynote等のスライドアプリ
かかる時間: ストーリー作り1時間+主人公デザイン30分+全ページ生成2〜3時間
必要なスキル: プロンプトのコピペができれば大丈夫
同じ絵本を3週連続で読み続けた夜
第一子が生まれてから、寝かしつけの時間がパートナーのどちらかの担当になる――日中ずっと授乳と離乳食の準備で消耗している側がいれば、夜の30分くらいは引き受けたい。だけど、家にある絵本は2冊しかなくて、3週連続で同じ2冊を読み続けがちです。
自分でも飽きてきて、つい棒読みになってしまうのが申し訳ない。書店に行く時間も体力もない。ChatGPTで絵本のテキストは作れるけれど、肝心の絵がない。「文章は書けるけど、絵が描けない」状態で詰まっていると、「Midjourneyの--orefで主人公を固定できる」という情報に行き当たる――そんな流れになる場合があります。
やり方:主人公の1枚を決めて、ずっと連れていく
ステップ1:主人公のキャラデザインを1枚決める
まずMidjourneyのv7(--v 7)で、主人公の絵を1枚生成します。たとえば息子の名前にちなんで「ハル」という男の子のクマのキャラクター。
a cute round bear cub character named haru, soft pastel colors, picture book illustration, white background, gentle expression, simple shapes for toddlers —v 7
4枚出てきた中から「これ」と決めた1枚をパソコンに保存。これが30ページの絵本全部の「主人公の参照画像」になります。
ステップ2:ChatGPTに30ページのストーリーを書いてもらう
ChatGPTを開いて、こう頼みます。
1歳未満の赤ちゃんに読む絵本を書きます。主人公は「ハル」という小さなクマです。1ページに短い1〜2文だけ。30ページで、ハルが朝起きてから夜眠るまでの1日を描く構成にしてください。
10分くらいで30ページ分のテキストが出てきます。気になる部分は「もっと擬音語を増やして」「眠くなる表現を多めに」と微調整できます。
ステップ3:各ページの絵を--orefで生成する
各ページのテキストに合わせて、Midjourneyで絵を生成していきます。コツは、ステップ1で保存した主人公画像のURLを--orefで渡すこと。
haru the bear cub waking up in a small bed, morning sunlight through curtains, picture book style —oref [主人公画像のURL] —ow 200 —v 7
--orefはOmni Reference機能で、参照画像のキャラクター・オブジェクトを別の構図に持ち込めます。--ow(omni-weight)は0〜1000で参照の強度を指定でき、デフォルト100。200くらいにすると「主人公の顔をしっかり固定」できます。 — Source: updates.midjourney.com Omni-Reference
これを30ページ分、Relaxedモード(待ち時間長め・無制限生成)で回します。Standard以上のプランならRelaxed無制限なので、追加課金なしで30ページ作れます。 — Source: docs.midjourney.com Subscription Plans
つまずきやすいところ:v8.1では--orefが効かない
何も考えずに最新モデルのv8.1(2026年4月末からの新デフォルト)で生成すると、--orefが全く効きません。主人公の顔が毎ページ別人になってしまいます。
調べると、--orefと--cref(Character Reference)はv7専用機能で、v8.1ではサポートされていません。 — Source: updates.midjourney.com V8.1
プロンプトに--v 7を明示してv7モードで生成し直すと、主人公の顔がちゃんと安定します。絵本のように「全ページで同じキャラを出す」用途は、しばらくv7ワークフローが定石になりそうです。
学び・気づき:自分の声で読む絵本
完成した30ページをKeynoteのスライドにまとめて、寝る前にiPadで見せながら読む――赤ちゃんがまだ言葉の意味は分からなくても、自分の名前のところだけ、なぜかパッと反応してくれる、という瞬間が訪れます。
文章が苦手で、メール1通に15分かかる人でも、子どものために30ページの絵本を作れる。これがいちばん大きい変化です。AIに作ってもらったというより、「絵を描けない自分が、絵本を作る側に回れる」という体感に近い。家族に見せれば、「誕生日絵本にしようよ」という声が返ってきて、毎年1冊ずつ作っていく習慣に成りえます。
注意しておきたいこと
- 主人公の参照画像URLは、Midjourneyの自分のギャラリー内で右クリック→「Copy image URL」で取得できます。外部画像URLでも動作しますが、自分が生成または所有する画像を使うのが安全です
--orefはv7専用で、GPU時間が通常の2倍消費されます — Source: updates.midjourney.com Omni-Reference- 既存の絵本キャラクター(くまのプーさん、ミッフィー等)を強く想起させるプロンプトは著作権上避けます。「丸くて柔らかいクマのキャラクター」程度の抽象度に留めるのが安全です
- 絵本を商用販売したい場合は、Midjourneyの商用利用条件と著作権の取り扱いを必ず確認してください。家庭内・親族配布の範囲なら問題ありません — Source: docs.midjourney.com Terms