mixi日記15年分をAIに読ませると「自分史データベース」ができる
たとえば、こんな日
ふとした拍子に、昔の mixi のパスワードを思い出すことがあります。ログインしてみると、2006年、2007年に書いていた日記がまだ全部残っている。「今日はバイト先の先輩と飲みに行った」「就活つらい」——今読むと顔から火が出るような文章が、何百本も残っている。読み返したいような、読み返したくないような。「黒歴史だから触りたくない」と思いつつ、それでもあの記録には自分の人生の何かが入っているとも感じる。そんな引き出しを、開けるかどうか迷ったままにしている時間があります。
こんなふうに使える
NotebookLM という Google の無料サービスに昔の mixi 日記を入れると、自分の過去に質問を投げられるようになります。「日記に出てくる人を回数順に並べて」「年ごとにキーワードを 3つ挙げて」「あの友達と最後に会ったのいつ?」といった質問に、入れた日記の中だけを根拠に答えてくれます。ChatGPT との違いは、ネット上の情報ではなく自分が入れた文章だけを見て答えるところ。根拠のない話が混ざりにくく、自分史専用のデータベースのように使えます。
想像してみると
たとえば、休日の午後、mixi にログインして、思い入れの深い年の日記を 10本ほどコピーしてみる。notebooklm.google.com を開いて「新しいノートブック」を作り、「ソースを追加」にその日記を貼り付けてみる。最初の質問として「わたしの日記に登場する人物を、出てくる回数の多い順にまとめてください」と打ち込んでみる。返ってくるのは、覚えている名前と、すっかり忘れていた名前が混じった一覧です。次に「年ごとに、その年のキーワードを 3つ挙げてください」と聞いてみる。「2007年:就活・飲み会・一人暮らし」「2008年:新卒・研修・同期」というかたちで、自分の人生が年表になって返ってきます。「転職を考え始めたのはいつから?」と聞けば、日付つきで該当箇所が引かれてくる。完全に忘れていたあの夜の出来事を、20年越しに掘り起こされるような時間が流れます。
この記事でできること
- 昔のmixi日記をAIに入れて「あの友達と最後に会ったのいつ?」と検索できるようになります
- 年ごとのキーワードや登場人物ランキングなど、人生の年表が自動で作れます
- 完全に忘れていた記憶をAIが掘り起こして整理してくれます
使うもの: NotebookLM(無料)
かかる時間: 約30分(日記のコピー時間による)
必要なスキル: なし
mixi日記、消してなければまだ全部残っている
2006年、2007年頃。招待制だったmixiにせっせと日記を書いていた人は少なくないはずです。「今日はバイト先の先輩と飲みに行った」「就活つらい」——今読んだら顔から火が出るような内容。でも、アカウントが生きていれば、あの日記はまだ全部残っています。
「黒歴史だから触りたくない」と思うかもしれません。でもあの記録が、AIの力で「検索できる人生データベース」に変わる方法があります。
NotebookLMという「自分のデータだけを読むAI」
NotebookLM(ノートブックエルエム)は、Googleが作った無料のAI読書ノートサービスです。パソコンやスマホのブラウザで使えます。ChatGPT(チャットジーピーティー)との違いは「自分が入れたデータだけを見て答えてくれる」ところ。ネット上の情報ではなく、自分が入れた文章だけを元に答えてくれるので、根拠のない話が混ざりにくいのが特徴です。
15年分の日記を NotebookLM に入れれば、自分の過去に質問を投げられるようになります。
自分の過去に聞ける質問の例
15年分もの日記があると、聞けることはかなり幅広くなります。
「わたしの日記に出てくる人を、出てくる回数の多い順にまとめて」「年ごとに、その年を一言で表すとしたら?」「転職を考え始めたのはいつから?」「この友達と最後に会ったのいつ?」「〇〇に住んでた頃、何が楽しかった?」
就活、社会人生活、恋愛、転職、引っ越し。長い期間の日記には人生の大きなイベントが全部入っています。NotebookLMがそれを横断して検索して、パターンとして見せてくれます。
長期間にわたる個人ログを NotebookLM に入れて分析させると、本人すら自覚していなかったスキル傾向・性格・行動パターンまで言語化されることがあります。
mixiからの日記の取り出し方
ここが一番大変なところです。mixiには2026年5月時点で、ボタン1つで日記を全部書き出す機能がありません。
現実的なやり方は、ブラウザで日記のページを 1つずつ開いて、文章をコピーしてまとめる方法になります。タブをいくつか開いてキーボードのショートカットで効率化することもできますが、それでもかなりの手間がかかります。
日記の数が少なければ 1つずつコピーして貼り付け。量が多い場合は、パソコンに詳しい方に手伝ってもらうのが早いかもしれません。全部でなくても、思い入れのある年だけをピックアップして、その分だけ文字にするのでも十分に面白い結果が出ます。
NotebookLMへの入れ方
操作手順
- パソコンまたはスマホのブラウザで「notebooklm.google.com」を開きます
- Googleアカウント(Gmailを使っている方ならすでにお持ちです)でログインします
- 「新しいノートブック」ボタンを押します
- 「ソースを追加」で「コピーしたテキスト」を選び、日記の文章を貼り付けます(テキストファイルやPDFファイルとしてアップロードもできます)
- 保存したら、画面下の入力欄から自由に質問できます
NotebookLMの無料版では、1つのノートブックに最大50個のファイル(それぞれ50万語まで)を入れられます。15年分の日記でも、文字データなら収まるケースが多いです。
最初に試してみてほしい質問はこのあたりです。
わたしの日記に登場する人物を、出てくる回数の多い順にまとめてください
年ごとに、その年のキーワードを3つ挙げてください
わたしが繰り返し行っていた場所はどこですか?
mixi以外でも使えます
「mixi日記なんて書いてなかった」という方も、似たようなデータは手元にあるかもしれません。
LINEのトーク履歴は、トークを開いて右上のメニューから「トーク履歴を送信」を押すとテキストで書き出せます。特定の友人との5年分の会話をNotebookLMに入れると「あの旅行いつだっけ?」が一発で分かるようになります。
X(旧Twitter)の全投稿データは、Xの設定画面→「あなたのアカウント」→「データのアーカイブをダウンロード」で取得できます(届くまで数日かかります)。10年分のつぶやきをAIに読ませると「関心がどう変化したか」が見えてきます。
他の人の個人情報にはご注意を
SNSのログには友達の名前やプライベートな話が含まれています。mixi日記には友達の実名が出てくるし、LINEのトークには相手の発言がそのまま入っている。
NotebookLMに入れたデータはGoogleのサーバーに送られます。Googleの規約ではAIの学習には使わないとされていますが、それでも他の方の名前が含まれるデータは自分だけの利用にとどめてください。分析結果をSNSに載せるなら、個人が特定できる情報は必ず消す。相手が嫌がりそうな内容は、そもそも入れないという判断も大切です。
あの頃の自分に聞いてみたいこと、ないですか
mixi日記は、恥ずかしい。文章のテンションも、絵文字のセンスも、全部痛い。
でもあの頃の自分は、今よりずっと正直に日々を記録していました。仕事を覚え始めた頃のこと、友達と毎週末遊んでいた頃のこと、何かを本気で悩んでいた頃のこと。
NotebookLMは無料で使えます(1日50回まで質問できます)。必要なのは、あのパスワードを思い出すことだけです。