散らばったレゴをAIスキャンして「作れる作品」を提案してもらう

たとえば、こんな日

押入れの奥から、何年も前のレゴが出てきたとします。説明書はもうない。パーツは色も形もバラバラに混ざっている。お子さんに渡しても「何を作ればいいの?」と言われて、結局またケースに戻すだけ。捨てるには忍びないけれど、遊ばれることもない。そんな宙ぶらりんな状態のレゴが、家にひと箱は眠っている家庭があります。

こんなふうに使える

Brickit というスマホアプリにバラバラのパーツを写真で見せると、今ある手持ちで作れる作品の一覧が表示されます。気になった作品をタップすれば、組み立て手順もそのまま読むことができます。「ライオン」「車」「小さな家」など、提案は手持ちのパーツに合わせて変わります。無料でダウンロードでき、撮影から提案までは10分ほどあれば動きます。

想像してみると

たとえば、押入れからレゴの箱を引っ張り出した日曜の午後。テーブル一面にパーツを広げて、Brickit アプリを開いて、「Scan」ボタンを押してみる。スマホをパーツの真上にかざしてシャッターを切ると、30秒ほどでアプリが「このパーツで作れる作品」を並べて返してきます。返ってくるのは、知らない名前の小さな動物だったり、見覚えのある乗り物のミニチュアだったり。気になった一つをタップすると、ブロック1個ずつの組み立て手順が順番に出てきます。説明書のあったときと同じように、迷わずに作品が組み上がっていきます。お子さんと一緒に画面を覗き込みながら、「これにしよう」と選ぶ時間が流れます。

この記事でできること

  • バラバラのレゴをスマホで撮るだけで「今あるパーツで作れる作品」の一覧が表示されます
  • 組み立て手順つきで提案されるので、説明書なしでも新しい作品が作れます
  • 押入れに眠っていたレゴが「まだ遊べるおもちゃ」に復活します

使うもの: Brickit(無料)
かかる時間: 約10分
必要なスキル: なし

Brickitとは

Brickit(ブリキット)は、レゴの写真を撮ると「今あるパーツで何が作れるか」を教えてくれるスマホアプリです。iPhoneでもAndroidでも使えて、ダウンロードは無料です。

アプリの中にAIが入っていて、写真に写っているレゴのパーツの形・色・サイズを自動で見分けます。そして「このパーツの組み合わせなら、こんな作品が作れますよ」と提案してくれるのです。

使い方(ボタンを押すレベルで説明します)

準備するもの

  • スマホ(iPhoneまたはAndroid)
  • バラバラのレゴパーツ
  • パーツを広げられる明るい場所(テーブルや床)

手順

  1. スマホのApp Store(iPhone)またはGoogle Play(Android)で「Brickit」と検索して、アプリをダウンロードします。無料です
  2. レゴのパーツを、テーブルや床に1層(重ならないように)平らに広げます
  3. Brickitアプリを開いて、画面中央の「Scan(スキャン)」ボタンを押します
  4. スマホのカメラが起動するので、広げたパーツの真上からスマホをかざします
  5. 画面の指示にしたがってシャッターボタンを押すと、30秒ほどでスキャンが完了します
  6. 「作れる作品」の一覧が画面に表示されます。気になる作品をタップすると、組み立て手順が見られます

[screenshot: Brickitでパーツを撮影している画面]

うまく撮影するコツ

パーツが重なっているとAIが認識できません。1つ1つのパーツが見えるように、重ならないよう広げてください。パーツ同士の間隔を少し空けるとさらに精度が上がります。明るい場所で撮影するのも大事で、暗い場所だと色を間違えることがあります。

パーツがたくさんある場合は、2025年に追加された「Brickit Pockets」という機能が便利です。パーツを何回かに分けて撮影し、結果を合算できます。

料金について

Brickitは無料版でもスキャンと作品の提案まで使えます。ただし、すべての作品の組み立て手順を見るには有料プラン(Brickit Pro)への登録が必要です。

Brickit Proの料金は月額6.99ドル(約1,050円)、年額39.99ドル(約6,000円)です(2026年5月時点)。まずは無料版で試してみて、気に入ったら検討するのがよいと思います。

認識精度について

BricksWorldというレビューサイトによると、提案される作品はアプリ独自のデザインで、レゴの公式セットの再現ではありません。10個提案されたうち2〜3個が「これ作りたい!」となる体感が紹介されています。

ダークグレーとブラックなど似た色のパーツは混同されることがあります。特殊な形のパーツは認識がやや苦手です。

[screenshot: Brickitが提案した作品一覧]

「持っているもの → 作れるもの」の逆引きが面白い

ふつう、レゴは「作りたいものを決めて、パーツを揃える」という順番です。Brickitはこれをひっくり返しています。手元にあるものが先で、そこから何が作れるかを提案してくれる。

この考え方は料理アプリと同じです。冷蔵庫にナスと豚肉と味噌があったら「味噌炒めはどうですか?」と提案してくれるアプリがありますよね。レゴ版がBrickitです。

「新しく何かを買わなくても、今あるもので楽しめる」というのは、素直に気持ちいいものです。

まず1回撮ってみてください

押入れからレゴを引っ張り出して、パーツを広げて、スマホで撮るだけ。20分もあれば何か1つ作れます。

バラバラにしたパーツは「もう何も作れない残骸」ではありません。まだ作ったことがない何かの材料です。どんな作品が出てくるかは、撮影してみないと分かりません。