結婚記念日に「ふたりの思い出ソング」をSunoで作って、こっそり妻に渡せる
たとえば、こんな夜
結婚記念日のプレゼントが毎年ワンパターンになっていて、花束とレストランの予約だけでいいのか、と考える夜があります。手紙を書こうとして3行で固まってしまう場面もあります。「ありがとう」「これからもよろしく」というメッセージは、何度書いても恥ずかしさが先に立つ夜があります。歌詞という形なら、普段の会話で出てこない言葉も収まりがいい。「あの日から13年が過ぎた」みたいな、少し気取った言い回しが許される空間があります。
こんなふうに使える
Suno という音楽生成AIで「ふたりの思い出ソング」を作って、記念日に渡すことができます。ふたりの出会いの場所、好きな映画、お互いの口癖を歌詞に組み込んで1曲にできます。歌詞を考えている時間そのものが、これまでの関係を振り返る時間になります。できあがった曲を、記念日の夜にスマホからリビングのスピーカーで流すだけで完結する手軽さがあります。
想像してみると
メモアプリを開いて、結婚生活で印象に残っているシーンや言葉を10個ほど書き出してみる夜があります。「出会いは大学のサークル」「初デートで観た映画は『ラ・ラ・ランド』」「妻の口癖:『ま、いっか』」「中野の小さな部屋」「11月の小さな式」みたいに、思いついた順で並べていく時間が流れます。10分くらい固まったあと、初デートで観た映画が急に思い出される瞬間があります。集まったワードを使って Verse と Chorus を組み立てて、Suno の Custom モードに貼り付け、「Acoustic ballad, warm male vocals, soft piano, gentle strings, mid-tempo, Japanese, romantic but not cheesy, late evening」とスタイルを指定。1〜2分で2バリエーションが生成されて、両方聴いて気に入った1曲を選ぶ夜が流れます。記念日の夜、リビングのスマートスピーカーから夕食後に何気なくBluetoothで流すと、「これ、何の曲?」という反応で、サビに名前のような言葉が出てきたあたりで「え、待って」となる場面があります。
この記事でできること
結婚記念日のプレゼントが、毎年ワンパターンになりがちな自分への提案として、Sunoという音楽生成AIで「ふたりの思い出ソング」を作る選択肢があります。買ってきた花束やレストランの予約とは違う、形に残るプレゼントです。
- ふたりの出会いの場所、好きな映画、お互いの口癖を歌詞に組み込んで1曲にできる
- 歌詞を考えている時間そのものが、これまでの関係を振り返る時間になる
- できあがった曲を、記念日の夜にスマホからリビングのスピーカーで流すだけで完結する
使うもの: Suno(無料プランで試せる) かかる時間: 約1時間 必要なスキル: スマホで文字入力ができれば大丈夫
Sunoとは
Suno(スノ)は、文章を入力するとメロディと歌付きの曲を作ってくれるAIサービスです。歌詞を入力して、雰囲気を英語のキーワードで指定するだけで、1〜2分で曲ができあがります。
無料プラン(Free)でも1日10曲ほど作れます。Sunoの公式利用規約によると、無料プランで作った曲は非商用利用に限られます。家庭内で家族が聴く、SNSで個人として共有する、といった用途なら無料プランで十分です。Pro(月額約$10)以上に加入すれば、商用利用も認められます。
歌詞の素材を集める
ステップ1:ふたりの「思い出ワード」を10個書き出す
メモアプリを開いて、これまでの結婚生活で印象に残っているシーンや言葉を、10個ほど書き出してみます。順番は気にせず、思いついた順で大丈夫です。
書き出しはこんなふうになります。
- 出会いは大学のサークル
- 初デートで観た映画は『ラ・ラ・ランド』
- 妻の口癖:「ま、いっか」
- 自分の口癖:「とりあえず、コーヒー」
- ふたりで初めて住んだ街は中野
- 妻が好きな季節は秋
- 結婚式は11月の小さな式
- 喧嘩したあとはいつも近所のラーメン屋
- 息子が生まれた日のこと
- 妻の笑い声が大きいこと
このメモが、歌詞のネタになります。
ステップ2:歌詞の構成を決める
Sunoでは歌詞に [Verse](Aメロ)、[Chorus](サビ)、[Bridge](Cメロ)などの記号を入れると、構成がはっきりした曲になります。
3分くらいの曲を目指す場合、Verse 2回+Chorus 2回+Bridge 1回、という構成が定番です。
[Verse]
出会ったのは あの春のサークル
ぎこちないギターと 笑い声
中野の小さな部屋で 朝のコーヒー
「ま、いっか」って言葉が 救いだった
[Chorus]
13年が過ぎた
気づけば隣にいる
何もない平日も
あなたといたかった
[Verse]
ラ・ラ・ランドを観た 初めての夜
11月の小さな式 寒くて笑った
あの子が生まれた朝の景色
今でも忘れない
[Chorus]
13年が過ぎた
気づけば隣にいる
何もない平日も
あなたといたかった
[Bridge]
喧嘩した夜のラーメン
秋の夕暮れの公園
何でもない一日が
全部 大切な思い出だ
ステップ3:Sunoに入力して、スタイルを指定する
suno.com にGoogleアカウントなどでログインして「Create」を押し、「Custom」スイッチをオンにします。歌詞欄に上のテキストを貼り付けたら、「Style of Music」欄に雰囲気を英語で指定します。
このスタイル指定が使えます。
Acoustic ballad, warm male vocals, soft piano, gentle strings, mid-tempo, Japanese, romantic but not cheesy, late evening
「romantic but not cheesy(甘すぎないロマンチック)」と書いておくと、おしゃれな結婚式の動画で流れていそうな曲調になりやすい印象があります。
ステップ4:生成して、納得できるバージョンを選ぶ
「Create」ボタンを押すと、1〜2分で2バリエーションが生成されます。ボーカルの声質やアレンジが少しずつ違う2曲が出てくるので、両方聴いて気に入ったほうを選びます。
歌詞の発音が変だったり、メロディがしっくり来なかったりした場合は、何度か作り直してみてください。Sunoは同じ歌詞でも毎回少し違う曲を生成するので、5回くらい試すと「これだ」と思える1曲に出会うことがあります。
渡し方
リビングのスマートスピーカーから、夕食後に何気なくBluetoothで流すのが自然な渡し方になります。歌詞をプリントアウトして手紙と一緒に渡すと、もう少し丁寧な伝え方になります。
スマホの音楽アプリにダウンロードしておくと、いつでも流せます。Sunoは生成した曲をMP3でダウンロードできるので、AirDropやLINEで家のスピーカーに送ることもできます。
注意点
歌詞にあまりに個人的な情報を入れすぎると、もしSNSに上げた場合に身バレや恥ずかしさにつながります。家庭内で共有するだけなら問題は出にくいですが、SNSに上げるなら、地名や勤務先などは抽象的な表現に変えておくのが無難です。
それから、AIの作る曲は完璧ではありません。歌詞の一部が変な発音で歌われたり、サビの盛り上がりが期待より控えめだったりすることがあります。「何度か作り直す」前提でやるとストレスが少ないです。
13年分の振り返り、という時間
完成した曲よりも、たぶん意味があるのは「歌詞の素材を集める」時間です。普段はあまり振り返らない過去のエピソードを、ひとつずつメモしていく。出てくる言葉の多くは、忘れかけていた小さな出来事になります。
「初デートで観た映画は何だったか」を思い出そうとして10分くらい固まったあと、急に思い出す瞬間が訪れます。あの感覚は、AIに歌詞を頼まずに、自分で歌詞を書こうとしたからこそ訪れるものになります。
結婚記念日のプレゼントは、たぶん花束よりも、こういう「時間そのもの」のほうが、相手に伝わるかもしれません。