副業の市場、ひとりで追いきれない。PerplexityのSpacesに「自分専用の業界調査チーム」を作る

たとえば、こんな夜

本業はWeb系エンジニア、副業で個人開発のSaaSを夜と週末に手を動かして伸ばしている夜があります。プロダクトを作る時間は捻出できるのですが、苦手なのが「市場と競合を追い続ける」こと。自分のプロダクトが属する領域には、毎月のように新しい競合が出てきます。資金調達のニュース、機能アップデート、価格改定、ユーザー数の変化。X や Product Hunt を毎日チェックしていれば追えるはずなのに、本業のコードを書いている週は、気づくと3週間情報が止まる距離が残ります。

こんなふうに使える

自分の関心領域に特化したワークスペースをPerplexity内に作れます。カスタム指示やファイルをそのSpaceに保存しておけば、毎回ゼロから説明し直さなくてもいい流れになります。競合の動き・市場規模・新サービスを定期的に追うリサーチを仕込めます。

想像してみると

Perplexity Proで「個人開発SaaS市場ウォッチ」というSpaceを作ってみる。カスタム指示に「あなたは個人開発SaaSの市場アナリストです。私のプロダクトは◯◯領域のツールです。回答は一次情報のURLと、私のプロダクトへの示唆を1段落で」と打ち込んでみる。自分のプロダクトの紹介資料・競合リスト・過去の月次レポートを添付しておく。Scheduled Tasksで毎週月曜の朝に「この1週間で出た新サービス・資金調達・価格改定を引用元URLつきで5件」と仕込む。月曜の朝、Perplexityを開けば、先週分の業界アップデートがSpaceに溜まっている流れがあります。コーヒーを飲みながら10分眺める時間が、その週の地図を更新してくれる感覚があります。

この記事でできること

副業や個人開発で気になる業界の動向を追い続けたいけれど、毎週リサーチする時間はないとき、PerplexityのSpacesという機能を使って、自分専用の「業界調査の場」をつくり、定期的にリサーチを走らせる方法を紹介します。

  • 自分の関心領域に特化したワークスペースをPerplexity内に作れます
  • カスタム指示やファイルをそのSpaceに保存しておけば、毎回ゼロから説明し直さなくていいです
  • 競合の動き・市場規模・新サービスを定期的に追うリサーチを仕込めます

使うもの: Perplexity Pro(Spaces機能、月20ドル)
かかる時間: 初期セットアップ約20分、定期リサーチ確認は週10分
必要なスキル: 自分の関心テーマが言語化できればOK

PerplexityのSpacesに「業界調査チーム」を住まわせる

PerplexityのSpacesは、プロジェクトごとに会話・指示・ファイルを束ねておけるワークスペース機能です。Pro以上で使えて、Space内の会話には共通のカスタム指示を与えておけます。簡単に言うと「自分専用の専門家AIを住まわせる場所」みたいなものです。

たとえば、こんなSpaceを作る組み立て方ができます。

  • Space名:「個人開発SaaS市場ウォッチ」
  • カスタム指示:「あなたは個人開発SaaSの市場アナリストです。私のプロダクトは◯◯領域のツールです。回答するときは、まず一次情報のURLを示し、次にそれが私のプロダクトにどう影響するかの示唆を1段落で添えてください。日本語で返答してください」
  • 添付ファイル:自分のプロダクトの紹介資料、競合リスト、過去の月次レポート

このSpaceに、週に1回だけ、こう聞きます。

この1週間で、◯◯領域で出た新サービス、資金調達、価格改定、注目すべき機能アップデートを、引用元URLつきで5件まとめてください。日本・海外を問わず。

毎回同じ前提を説明する必要がないので、質問が短く済みます。返ってくるのは、Product Hunt、TechCrunch、海外のインディーハッカーブログ、X投稿などを引用した5件のサマリ。最後に「あなたのプロダクトへの示唆」が1段落ついてきます。

「定期リサーチ」を仕込む

Perplexityには「Scheduled Tasks」という、Space内で定期的にリサーチを自動実行する機能があります。これを使って、毎週月曜の朝に上の質問が自動で実行されるように仕込めます。

月曜の朝、Perplexityを開くと、先週分の業界アップデートが既にSpaceに溜まっています。本業の出社前にコーヒーを飲みながら10分眺めれば、その週の地図が更新されます。

ちなみに、Spaceの中身は時系列でログとして残るので、3ヶ月前と今を見比べると「この領域、半年で競合がこれだけ増えたな」と肌感覚で分かるようになります。これは個別の検索を繰り返すだけでは絶対に得られない視点です。

注意点:示唆は信じすぎない

便利な反面、注意点もあります。Perplexityが付けてくる「あなたのプロダクトへの示唆」の段落は、表層的な提案にとどまることがほとんどです。「あなたも◯◯機能を追加すべきです」のような提案を真に受けて闇雲に動いても、的外れな実装で時間を溶かすだけです。

この示唆は「副業仲間の壁打ち相手の意見」くらいに扱うのが安全です。情報のソース部分は信頼するけれど、戦略判断は自分の頭でやる。Perplexityが集めてくる事実を入力にして、戦略は自分で組み立てる、という分業。

引用元のURLは必ず開いて、本当にそのURL先にその情報が書かれているかも確認します。たまにずれていることがあるので、業界レポートやプレスリリースは特に丁寧に当たるのが安全です。

「ひとりで追う」から「Spaceに追わせる」へ

副業や個人開発で一番つらいのは、「やるべきこと」が積み上がって、ひとりで全部抱える状態になることです。プロダクト開発・マーケ・市場リサーチ・経理。これを24時間でこなすのは無理なので、何かを削るか、自動化するしかありません。

業界リサーチは、Spaceに住まわせて週1で確認する形に切り替えると、心理的な負担が大幅に減ります。「追えていないかもしれない」という不安が消えるだけでも、本業のコードに集中できる時間が増えます。

副業として個人事業や学業の合間に何かを育てている人なら、自分専用のSpaceをひとつ作ってみるのは、案外コスパのいい初期投資かもしれません。

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