海外サイトのハングル記事も、NotebookLMなら「推し聖典」に組み込める

たとえば、こんな夜

K-POPアイドルを推していると、推しの言葉が一番濃く残っているのは日本語の記事ではなく、韓国メディアのインタビューや海外ファンサイトの和訳記事だったりする夜があります。韓国語のラジオやバラエティでの「神回」発言は、ハングルの文字起こしファンサイトに眠っています。Papago や DeepL で1ページずつ翻訳して、X のポストに残しても、「あの発言いつだっけ」を探すときには結局見つからない瞬間があります。カムバ前後の1週間で韓国メディアの記事が大量に出ても、日本語訳が追いつかない距離が残ります。

こんなふうに使える

韓国語・英語・中国語のファンサイトや公式インタビューも、URL を貼るだけでソースとして取り込めます。日本語で「2024年のあのインタビューで推しがファンに伝えたかったこと」と聞くと、citation つきで答えが返ってきます。ノートブックの出力言語と入力言語を独立に切り替えられるので、ハングル記事を読まなくても日本語で要点を掴めます。

想像してみると

新しいノートブックを「DK聖典」と名づけて、ブックマークしていた韓国メディア15本、海外ファンサイト10本、日本語記事10本、YouTube ラジオ10本、自分のMCメモ5本を流し込んでみる。入力欄の言語設定を日本語にして「DK がファンへの感謝を語った場面を時系列でまとめて」と打ち込むと、答えに「ソース3のリンク」のような citation チップが付いて返ってくる流れがあります。チップを押すと元の韓国語記事や YouTube 動画にジャンプし、「これは本当にあの記事のここに書いてあった発言だ」と裏取りできる感覚が流れます。

この記事でできること

推しの発言・歌詞・インタビュー・SNSのまとめを、韓国語や英語の記事のまま NotebookLM に投入して、日本語で質問できる「推し聖典」を作る方法を紹介します。出典つきで答えが返ってくるので、「でっちあげなしの推しデータベース」が作れます。

  • 韓国語・英語・中国語のファンサイトや公式インタビューも、URL を貼るだけでソースとして取り込めます
  • 日本語で「2024年のあのインタビューで推しがファンに伝えたかったこと」と聞くと、citation つきで答えが返ってきます
  • ノートブックの出力言語と入力言語を独立に切り替えられるので、ハングル記事を読まなくても日本語で要点を掴めます

使うもの: NotebookLM(無料版でOK) かかる時間: 約20分 必要なスキル: スマホで URL コピーできればOK

韓国語のサイトも、URL を貼るだけ

NotebookLM は Google が作っている無料の AI 読解ツールで、最大の特徴は「自分がアップロードした資料しか参照しない」ことです。インターネット上の他の情報を勝手に混ぜてこないので、「自分が信頼している推し情報だけ」が入った専用データベースが作れます。

入れられる形式はかなり広くて、推し活で使えそうなものはひと通りカバーしています。

  • Web ページの URL(韓国語・英語・日本語問わず、URL を貼るだけで全文取り込み)
  • PDF(雑誌をスマホで撮ってPDFにしたもの)
  • YouTube 動画(公式 MV、ラジオアーカイブ、バラエティ切り抜き)
  • テキスト(X のポストやファンサイトの引用をコピペ)
  • 画像(手書きセトリ、ライブの落書きなど。2025-11-13 のアップデートで対応)

韓国の公式メディアのインタビュー記事、海外ファンサイトの英語まとめ、日本のニュースサイトの和訳記事、自分で書き起こしたライブ MC のメモ。全部1つのノートブックに同居させられます。

出力言語を日本語に固定できる

「韓国語の記事を入れたら、答えも韓国語で返ってきたらどうしよう」という不安は、最初は誰しもあると思います。

NotebookLM は 2025-03-19 のアップデートで「出力言語セレクタ」が追加されていて、35以上の言語の中から chat / 要約 / Audio Overview の出力言語を、ソースの言語と独立に選べるようになっています。ソースは韓国語のままで、自分への答えだけ日本語、という指定が普通にできます。

ハングル記事をDeepLで翻訳する手間が省けて、推しの発言がそのまま「日本語で要約・引用」される状態を、ノートブック単位で作れます。これが推し活では一番ありがたい機能です。

手順

[screenshot: NotebookLMに韓国語のURLを追加している画面]

ステップ1:「推し聖典」ノートブックを作る

notebooklm.google.com を開いて、Google アカウントでログイン。「新しいノートブック」を作って、名前を「DK聖典」とか「セブチMC全集」みたいにしておきます。

ステップ2:とにかく URL を貼っていく

「ソースを追加」から「Webサイト」を選んで、ブラウザのブックマークに保存していた推し関連 URL をひたすら貼っていきます。1回あたり複数 URL を一気に追加できるので、ブックマークフォルダから順番に流し込んでいく感じです。

無料版は1ノートブックあたり50ソースまで入ります。たとえば「韓国メディア 15本 / 海外ファンサイト 10本 / 日本語記事 10本 / YouTube ラジオ 10本 / 自分の MC メモ 5本」くらいの構成で50枠を使い切る配分が組めます。

ステップ3:日本語で質問してみる

入力欄の言語設定が日本語になっていることを確認して、こんな感じで聞けます。

  • 「DK がファンへの感謝を語った場面を時系列でまとめて」
  • 「2024年の単独コンサート関連のインタビューで、新曲のテーマについて話している箇所をすべて教えて」
  • 「メンバーの誕生日のときの DK の発言を集めて」

答えにはそれぞれ「ソース3のリンク」のような citation チップが付きます。押すと元の韓国語記事や YouTube 動画にジャンプして、「これは本当にあの記事のここに書いてあった発言だ」と裏取りできます。ソースに書いていないことについては、「ソースに該当する記述がありません」と正直に返ってきます。

Audio Overview で「推し専用ラジオ番組」

ノートブックがある程度埋まったら、Studio パネルから Audio Overview を生成すると、入れた資料をもとに AI ホスト2人が会話形式で推しについて語るポッドキャストが作れます。

日本語にもフル尺で対応していて(2025-08-25 以降の正式対応)、「DK の2024年カムバを振り返る」みたいなテーマで30分くらいの番組ができます。バイト先のカフェへの行き帰り、お風呂、お皿洗いの時間に、推しのことだけ流れている時間が確保できます。

無料版だと1日3回まで Audio Overview を生成できます。週1回くらい新しいテーマで作り直す運用にすると、無料の範囲で十分まわります。

「でっちあげなし」の安心感

ChatGPT に「DK が2024年に言っていた名言を教えて」と聞くと、それっぽいけど出典のない答えが返ってきます。これが推し活では一番こわい。「言ってないことを言ったことにされる」のはファンとして許せないし、SNS で共有して後から誰かに「ソースないですよね」と言われるのも避けたい。

NotebookLM は「ソースに含まれない情報には回答しない」設計なので、入れていない情報については素直に「ありません」と返ってきます。citation で出典が必ず付くので、もし他のファンと話すときも「この記事のここに書いてあった」と添えられます。

注意点

  • 著作権で保護されている公式コンテンツ(有料配信の音源、書籍の本文丸ごとなど)を扱う場合は、自分が買ったもの・正規ルートで取得したものに限る、というルールで使うのが安全です
  • NotebookLM はインターネットをリアルタイムで見に行かないので、「昨日のライブで何言ってた」には答えられません。あくまで自分が入れた情報だけが頼りです
  • Free 版でも日常的な推し活には十分。Plus(Google AI Pro 同梱の月19.99ドル)にするとノートブック数とソース数が一気に増えるので、複数のグループを掛け持ちしている人にはこちらが向きそうです

「記録しているオタク」が報われる仕組み

推し活は、感情の話だけだと思われがちですが、実際は「記録」の側面がとても大きい。発言、歌詞、衣装、ライブのセトリ、MC、ラジオ。覚えていたい情報を、自分なりの方法でアーカイブしている人がたくさんいます。

その記録が、NotebookLM によって「ハングルのまま検索できる、日本語で要約できる、Audio Overview で耳に流せる」状態に変わると、自分が積み上げてきた推し活そのものが「育っていく」感覚があります。今手元にある10個のブックマークから、まず始めてみるのがおすすめです。


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