推し友4人の声を集めて、誕生日サプライズ動画寄せ書きをHeyGenで作る
たとえば、こんな日
高校時代からの推し友グループが、進学や就職でバラバラの地域に散らばる日があります。中心メンバーの誕生日が近づくと、「集まりたいけど無理」「ビデオ通話だと全員のスケジュールが合わない」「事前録画の動画を編集するのも誰がやるの」となる日があります。元々5人で、高校時代は毎週末カラオケで推し曲を歌い倒していた仲間が、関西・九州・東京・北海道に散らばる、というのもよくある話です。集まれない寂しさだけが残る日があります。
こんなふうに使える
HeyGenのPhoto Avatarを4人分作って、それぞれの音声付きで1本のサプライズ動画寄せ書きにまとめられます。
- 友達4人それぞれが、自分のPhoto Avatarを作ります(本人がHeyGenで自分の顔を登録)
- それぞれが30秒の祝辞音声を録音します
- 4人のアバターが順番にお祝いを言う、合計2分の動画を1本にまとめます
使うもの: HeyGen Creator($24/月、4人で1ヶ月だけ使うので1人分の課金で運用) と参加者4人それぞれのスマホ かかる時間: アバター作成30分×4人(各自で)、動画編集30分 必要なスキル: LINEと、スマホで自撮りができればOK
想像してみると
グループLINEで「全員集まれないなら、みんなのアバターが代わるがわるお祝いを言う寄せ書き動画を作ろう」と打ち込んでみる場面を想像します。全員「やろう」となれば、それぞれのスマホで自分のアバターを作るところからスタートできます。各自が30秒の祝いメッセージを録音し、それを1本に繋ぐ。誕生日当日の朝に主役へ送ると、すぐLINE電話がかかってきて「みんなで集まったよりずっと泣ける」と返事が流れる場面が浮かびます。普通に集まった誕生日会だと「みんな今日来てくれてありがとう」で終わるけれど、この動画は主役がいつでも見返せます。「落ち込んだ日に再生して、また泣くの」と言ってもらえる時間が流れる、という距離の縮め方が想像できます。
Photo Avatar(写真5枚から自分のアバターを作る機能)を4人それぞれが作って、それを1本の動画につなげれば、みんな同じ画面の中でお祝いを言える、という仕組みです。
手順:4人の自分アバターと、4本の音声メッセージ
ステップ1:全員から「同意」を取る
最初にやるべきは、全員からのちゃんとした同意取りです。HeyGenのPhoto Avatar作成にも本人の同意動画が必須ですが、それとは別に、グループLINEで以下を確認します。
- 自分のアバターをサプライズ動画に使うことに同意するか
- 動画は本人のスマホとグループLINEだけに送ること(SNSにはアップしない)
- 誕生日後、本人が嫌がったらすぐ削除する
- アバター作成費用($24/月のCreator)は誰かが立て替えて、後で4等分する
全員「やろう!」となれば、それぞれのスマホで自分のアバターを作るところからスタートできます。
ステップ2:4人それぞれがPhoto Avatarを作る
4人それぞれが、自分のHeyGenアカウント(Free版でも作れる、ただしFree版は商用不可・ウォーターマーク付き)で、自分の写真5枚と同意フレーズ動画を提出します。約30分で各自のアバターが完成。
このとき、メンバーの誰かが「自分の顔をAIに学習させるの、ちょっと怖い」と言うかもしれません。その場合は「Photo Avatarを作らずに、Talking Photo(写真1枚と音声からリップシンク動画を作る簡易機能)」で参加できます。参加方法は本人が決めるべきなので、これで問題ありません。
ステップ3:それぞれが30秒のお祝い音声を録音する
それぞれのスマホで、お祝いメッセージを30秒の音声録音します。「20歳おめでとう、ずっと考えてるよ」みたいな、本人の声で本人の言葉を録ってもらいます。
これがいちばん大事です。AIに任せるのは「顔を動かす」部分だけで、メッセージの中身も声も全員本物だから、相手にはちゃんと「みんなの気持ち」が届きます。
ステップ4:HeyGenで4本の動画をつなげる
HeyGen Creatorアカウントに、4人分のアバターと音声を入れて、それぞれ30秒×4本の動画を作成。それを編集ソフト(CapCut無料が使いやすい)で1本に繋いで、最後に5人(自分も含めて)の集合写真を出して「みんなここにいるよ」というテロップを入れます。
完成した2分の動画を、誕生日当日の朝に主役に送ります。
つまずきやすいところ
Talking Photoを使ったメンバーのリップシンクが、他のPhoto Avatarに比べて明らかにクオリティが低くて、「だけアバター作らないと浮くんじゃない」と他のメンバーが言ってくる場合があります。
これは難しい問題です。技術的にはPhoto Avatarに揃えた方が動画として綺麗だけど、本人が「アバターは作りたくない」と言っているのを覆すのは違う。結局、「写真1枚ベースだから動きが控えめだけど、それも含めて本人らしい」と捉え直す流れになります。
主役にも、動画を渡すときに「○○はアバター作らないって決めたから、写真1枚バージョンになってるよ」と一言添えます。
もう一つの大きな葛藤が、「誕生日後、この動画とアバターをどうするか」です。みんなで決めるべきは、
- 動画ファイルは誕生日の1ヶ月後に、全員のスマホとクラウドから削除する
- HeyGenに登録した各自のPhoto Avatarも、必要なくなったら本人が削除する(他人は触らない)
- 主役から「もっと欲しい」と言われない限り、第2弾は作らない
このルールを事前に決めておけば、後腐れなく終わらせられます。
解決の方法:「全員の同意」を最初に固める
うまく回るのは、技術より「同意の運用」を最初に決めるからです。
- 各自がアバター作成に同意するか、自分で決める
- 動画の公開範囲(主役本人とグループLINEだけ)を全員で決める
- 動画の削除タイミング(誕生日から1ヶ月後)を最初に決める
- メッセージは全員本人の言葉と本人の声(AIで生成しない)
技術はあくまで「みんなの気持ちを1本にまとめる」道具で、中身は全部本物の人間が用意する。この線引きが、AIを楽しく使うコツです。
学び・気づき:「集まれない」を「集まる以上」にできる
一番うれしいのは、主役が動画を見てすぐLINE電話をかけてきて、「みんなで集まったよりずっと泣ける」と号泣してくれる瞬間が流れることがあります。
普通に集まった誕生日会だと「みんな今日来てくれてありがとう」で終わるけれど、この動画は主役がいつでも見返せます。「落ち込んだ日に再生して、また泣くの」と言ってもらえる時間が流れます。
物理的に集まれないことを「妥協」ではなく「別の形で残せる」に変えられる、というのがこの世代らしい乗り越え方になります。
次に試したいこと
- メンバーの卒業式メッセージ: 短大の卒業式に行けない地方組のために、卒業生からの動画も作る
- 推しの誕生日に向けた応援動画(これは公開しない・自分たちで楽しむだけ): 推しに送るのではなく、推し友グループだけで楽しむ用
- 結婚式の動画寄せ書き: 将来、誰かが結婚するときに使える
注意しておきたいこと
- 友達のPhoto Avatarを使う場合、本人の同意は絶対に必要です。HeyGenの利用規約上も「同意フレーズを話す動画」が必須ですが、それとは別に「サプライズ動画に使う」「公開範囲」「削除タイミング」を本人と話し合ってください — Source: HeyGen Moderation Policy
- サプライズ動画は、受け取る本人にとって「合成だと知った瞬間に怖くなる」可能性があります。誕生日当日に渡すときも「これはHeyGenでみんなのアバター作って、声は本人たちの肉声だよ」と最初に説明することを強くお勧めします
- HeyGen Free版は商用不可・ウォーターマーク付き・月3本までです。Creator($24/月、年払い$15/月)にすると、ウォーターマーク削除・1080p出力・月15クレジット(≒30分動画)になります — Source: HeyGen Pricing
- 短大生・大学生にとって$24は決して安くないので、誕生日のような単発イベントなら月1ヶ月だけ課金して翌月解約、というのが現実的です。Photo Avatarデータ自体はアカウントに残るので、再課金時に再利用できます