美容師として夜の店内をVeoで15秒のショート動画にする
たとえば、こんな夜
地方の個人サロンで働く美容師さんのなかには、Instagramにスタイリング写真は毎日上げているけれど、動画はずっと敬遠してきた人がいます。撮影機材も編集スキルもなく、ひとり閉店後の店内で動画を作るというハードルが、ずっと高いままになりがちです。写真だけのフィードに少しずつ手詰まりを感じる夜があります。ヘアカラーのビフォーアフターも店内のドライフラワーも、何度も同じ角度で撮っているうちに「またこの感じか」と思える夜があります。
こんなふうに使える
GeminiのAI Plusプランに付いてくる動画生成機能(Veo 3.1 Lite)を使って15秒のショート動画を作ると、想像していたよりずっと近いところに「やってみる」が落ちています。
- Geminiの中から、テキストの指示だけで音声付きの短い動画が生成できます
- 「夜の美容室、鏡に映る一輪の花を映してナレーション一言」みたいなふんわりした指示にも答えてくれます
- 生成された動画はそのままダウンロードして、Reelsの素材として使えます
使うもの: Gemini AI Plus(月$7.99/約1,200円相当・Veo 3.1 Liteが含まれる)
かかる時間: 1本あたり生成だけで5〜10分、そこから手直し含めて30分くらい
必要なスキル: スマホで日本語の文章を入力できればOK
想像してみると
閉店後、照明を半分落とした店内で、鏡の前に座って一息つく場面を思い浮かべます。スマホを開いてGeminiの動画生成画面に「夜の個人美容室の店内。間接照明だけがついていて、鏡に小さな一輪挿しの花が映っている。ゆっくりカメラが鏡に近づき、最後に『今日もおつかれさま』と女性の優しい声でナレーションが入る。15秒、縦長」と打ち込んでみる。数分待つと、その夜の空気感に近い15秒の動画が手元に流れます。最初の1本が明るすぎたら「もう少し暗めに。蛍光灯ではなく、ぼんやりした電球色の明かりで」と書き直してみる。3〜4回作り直すと、「これは出せそう」と思える1本に辿り着く流れがあります。閉店後の店内で、その日の気分を15秒の映像に置き換える、くらいの距離感がちょうどよく感じられます。
GeminiのAI Plusに含まれているVeo 3.1 Liteは、Googleが提供している動画生成AIで、テキストの指示から数秒〜十数秒の動画を音声付きで作ってくれます。AI Plusは月$7.99(およそ1,200円)で、本格版より制限はあるものの、個人で試すには手の届くプランです。
やり方:閉店後の店内を「言葉」で渡す
ステップ1:Geminiの動画生成画面を開く
Geminiにログインして、動画生成のメニュー(「動画を作る」や「Veoで作る」と書かれた箇所)を選びます。AI Plus契約だと、Veo 3.1 Liteが選べるようになっています。
ステップ2:作りたい動画を「文章」で書く
最初はうまく書けるか不安なときは、店の雰囲気を素直に文章にして打ち込んでみます。
「夜の個人美容室の店内。間接照明だけがついていて、鏡に小さな一輪挿しの花が映っている。ゆっくりカメラが鏡に近づき、最後に『今日もおつかれさま』と女性の優しい声でナレーションが入る。15秒、縦長」
「縦長」と指定するのは、Reelsで使う前提だからです。Veoはいくつかの縦横比に対応していて、ショート用なら9:16を指定するとそのまま使いやすい比率で出してくれます。
ステップ3:生成された動画を見て、言葉を直す
数分待つと、動画が出来上がります。最初の1本が思っていたより明るすぎたら、文章を書き直してみる。
「もう少し暗めに。蛍光灯ではなく、ぼんやりした電球色の明かりで。窓の外は夜」
光の色合いの言い方を変えるだけで、出てくる映像がぐっとお店に近づきます。「ナレーションが少し若すぎる、もう少し落ち着いた声で」と注文すると、声色も切り替えてくれる流れになります。
3〜4回作り直すと、なんとか「これは出せそう」と思えるものに辿り着きます。
つまずきやすいこと:自分のお店そのものは出てこない
Veoが作るのは「夜の美容室っぽい架空の場面」であって、実在の店そのものではありません。鏡や花の配置、照明の感じは似ていても、ロゴや内装の細部は出てきません。
なので、「実在のお店の動画」として出すのではなく、「夜のサロンの空気感を表現したショート」として、キャプションに「Geminiで作った映像です」と一言添える形にできます。お客さんを誤解させないためのひと工夫として、ここは大事にしたいところがあります。
著作権まわりも気になるので、生成した動画の利用範囲についてはGemini側のヘルプを一通り確認しておきます。商用利用の可否や表記の要否はプラン・地域によって細かい違いがあるので、不安なときは自分の使い方をそのままヘルプで検索して確認すると安心です。
思っていたよりも、続けやすい
最初の1本を投稿すると、コメントで「雰囲気いい」「BGMどこの」と聞かれて、ちゃんと反応が返ってくる流れがあります。お客さんではないフォロワーさんからの反応も増えて、写真とは違うリーチの仕方が感じられます。
毎日作る必要はありません。閉店後の店内で、その日の気分を15秒の映像に置き換える、くらいの距離感でちょうどよく使えます。技術や派手さよりも、「夜のサロンに来てほしい人に届く空気感」を、自分のペースで言葉にして渡せるようになる流れが流れます。