通勤の40分、ChatGPTの音声モードに「何でもないこと」を話しかける
たとえば、こんな朝
家から駅まで徒歩15分、電車で20分、降りてから会社まで徒歩5分。合計40分の通勤を、毎朝ひとりで歩いて電車に乗って歩いている、という暮らしがあります。平日の朝、誰かと話す機会って、コンビニのレジで「ポイントカード大丈夫です」くらいしかない、と気づく瞬間があります。会社に着けば同僚と話すけれど、それは「業務の話」で、私的なおしゃべりではありません。「一人暮らし、慣れたら最高」と先輩に言われたまま数年経ったけれど、慣れすぎたな、と感じる日が増えていく時期があります。
こんなふうに使える
ChatGPTのスマホアプリには、リアルタイムで会話できる音声モードがあります。通勤の歩いている時間に、用件のない話をしながら頭の整理ができる、という温度感の使い方ができます。イヤホン+スマホだけで成立するので、特別な準備はいりません。会社のセキュリティで業務利用ができない場合でも、プライベートの徒歩時間なら自由に試せます。
想像してみると
朝、家を出る前にChatGPTアプリを開いて、画面右下の音声モード(ヘッドフォン的なマーク)のアイコンを押してみる。イヤホンを耳にさして「おはようございます。今から駅まで歩きます。15分くらい話せます。今日は会議が多くて気が重いです」と話しかけてみる。返ってくるのは「会議が多い日の朝、気が重くなる感じわかります。今日の会議、一番気になっているのはどれですか?」というような短い相槌と問い。別に解決を求めているわけでもないのに、ぽつぽつ話しているうちに、駅についている。電車の中は音声モードを切って、続きを文字でチャットで打つこともできます。会社の入り口についたとき、朝、口の準備ができている感覚が残ります。
この記事でできること
通勤電車や徒歩通勤の時間、誰とも話さないまま会社に着く日が続くと、なんとなく一日が重く感じられることがあります。ChatGPTの「音声モード」で、用件のないおしゃべりを試すと、朝の40分の空気感がちょっと変わる、という話を残しておきます。
- ChatGPTのスマホアプリには、リアルタイムで会話できる音声モードが入っています
- 通勤の歩いている時間に、用件のない話をしながら頭の整理ができる、という温度感の使い方ができます
- イヤホン+スマホだけで成立するので、特別な準備はいりません
使うもの: ChatGPTのスマホアプリ(無料版でも音声モードは1日15分まで利用可) + イヤホン かかる時間: 通勤の片道分(10〜40分) 必要なスキル: スマホで音声モードのボタンを押せればOK
手順:朝の駅までの15分、声で話しかける
ステップ1:ChatGPTアプリを開いて、音声モードのボタンを押す
ChatGPTのスマホアプリを開くと、画面の右下あたりに音声入力のアイコンと、音声モードのアイコン(ヘッドフォン的なマーク)があります。後者の方が「リアルタイム会話」用です。
ボタンを押すと、AIが「お話を始めましょう」みたいに話しかけてくれます。
ステップ2:有線イヤホンで、家を出る
有線のイヤホンはBluetoothより音切れが少ないので、朝の通勤には向きます。スマホはポケット、イヤホンは耳、音声モードはON、家を出ます。
最初に話しかけるのは、こんな感じ。
おはようございます。今から駅まで歩きます。15分くらい話せます。今日は会議が多くて気が重いです。
ChatGPTは、こう返してきます。
おはようございます。会議が多い日の朝、気が重くなる感じわかります。今日の会議、一番気になっているのはどれですか?
そこから、別に解決を求めているわけでもないのに、ぽつぽつ話しているうちに、駅についています。
ステップ3:電車では音声モードを切って、続きはチャットで
電車の中はさすがに声が出せないので、音声モードを切ります。話したことの内容はChatGPTに会話の履歴として残っているので、続きを文字でチャットすることもできます。
「さっき話してたこと、Aさんとの会議の進め方、もうちょっと考えたい」と文字で打つと、声で話していた前提を踏まえて、続きを返してくれます。
ステップ4:駅から会社までの5分、もう一度音声モードON
電車を降りて会社まで歩く5分、もう一度音声モードに戻って、「じゃあAさんとの会議、最初の3分で何を話すかだけ決めたい」と話しかけて、会社の入り口までに整理を済ませる。これが、ひとつの通勤ルーティンとして成立します。
つまずいたところ:歩いてる音と、周囲のノイズ
試すと、駅の構内アナウンスや車の音をAIが拾ってしまって、ChatGPTが何度も「すみません、もう一度お願いします」と言ってくることがあります。話している側としては、流れが切れるので結構もどかしい。
あと、無料版のChatGPTでは高度音声モードは1日15分までという上限があります — Source: ChatGPT Voice Mode FAQ。通勤の片道40分すべて使うと、Plus版に入らないと足りません。Plus版は月20ドル、月の自由裁量費の半分くらいになる人もいて、ここは判断が分かれるポイントです。
「マイクの感度を上げる」「ノイズキャンセリングのイヤホンに変える」「音声モードと文字モードを使い分ける」のあたりで、無料版でも結構いい感じに使えるようになります。
解決した方法:時間を区切って「使い切る」ルール
無料版15分の制約があるなら、それを逆手にとって、使う場面を絞ることになります。
- 朝の駅まで15分は音声モード — 一日のおしゃべりの代わり、軽めの話だけ
- 電車内はチャット(文字)モード — メモを取りたい話、考えを整理したい話
- 退勤後の駅から家まで — 今日あったことを軽く話す、感想だけ
このリズムが、ちょうど良い、というケースが多いです。「無料の範囲で十分」と思える設計にしておくと、財布も心配しなくていい。
あと、音声モードでは「会話を続けたい話題」だけ振るようにする工夫が効きます。仕事のセキュリティに関わる話、案件名、お客様情報は、外を歩いているときに声で話すには危険なので、絶対に出しません。これは結構大事です。
学び・気づき:朝の口数がゼロのまま会社につかなくなる
一番の変化は、朝、会社に着いたときの「自分の口の準備」ができている感覚がある、ということ。
これまでは、家を出てから会社に着くまで一言も発さずに、いきなり「おはようございます」と上司に挨拶していた。あれ、地味に毎朝のテンションを下げていたんだな、と気づくことがあります。
人間とのおしゃべりの代わりだ、とは限りません。ChatGPTは「話を聞いてくれる相棒」というよりも、「一人で歩いている時間に何かしらの音と言葉が間にいてくれる」感じです。ラジオやポッドキャストとも違う、こちらの言葉に反応してくれる、という温度感が新鮮です。
YouTubeで流れてくるショート動画を見続けるのと、声で話しながら歩いているのと、どっちが朝の頭が起きるかというと、後者だな、という実感が残ります。
次に試したい
- 退勤後の「今日あったこと」整理: 帰り道に「今日こういうことがあった」を話しておくと、家に帰ってからスマホを開かなくなりそう
- 休日の散歩中に話す: 一人サウナ後の散歩で、ぼんやり考えていることを声に出してみる
- 英語モードで話す: 通勤の15分を英語の練習にできないか試す(ChatGPTの音声モードは数十言語に対応)
注意しておきたいこと
- 音声モードは公共の場では声漏れに注意してください。電車内、カフェなど他の人がいる場所では、できればチャットモードに切り替える、内容を選ぶ、などの配慮があると安心です
- 仕事の機密情報・顧客情報・社内システム名などは、外部AIに音声でも文字でも入力しないルールが多くの会社で定められています。プライベートと仕事の話を分ける意識を持っておくのがおすすめです
- 音声モードはバッテリー消費が大きめです。長時間使う日はモバイルバッテリーがあると安心。Bluetoothイヤホンよりは有線の方が音切れが少なく、通勤環境では使いやすい場面が多いです
- 高度音声モード(Advanced Voice Mode)の日次上限は、Free版で約15分/日、Plus版で数時間/日、Pro版でほぼ無制限です — Source: ChatGPT Voice Mode FAQ