自分の「嫌いなもの」を10個AIに伝えると「本当に好きなもの」が見える
たとえば、こんな自己分析の夜
就活の自己分析シートを開いて「あなたの強みは?」「好きなことは?」の欄で手が止まる夜があります。「特にこれといって好きなものがない」「趣味はあるけど”本当に好き”かと言われると自信がない」——そんな感覚で30分が過ぎていく時間が流れます。一方で「嫌いなもの」を書いてと言われれば、満員電車、形式だけの会議、曖昧な指示と、ペンが止まらない不思議さがあります。
こんなふうに使える
嫌いなものの裏にある「自分の価値観」を言語化できます。「好きなものがわからない」という状態から抜け出すヒントが得られます。自己分析・就活・転職の自己PRの材料にもなります。リストから逆算した分析をAIに頼むと、「自分のペースを大事にしている」「中身のある時間を重視している」のようにテーマがまとまる使い方ができます。
想像してみると
夜、ノートを横に置いてChatGPTに「嫌い・苦手・イライラするものを10個書きます。逆算して私が大切にしている価値観や好きなものを分析して。1.満員電車 2.結論のない会議 3.SNSのマウント 4.『みんなやってる』理由 5.不味いのに高い店 6.予定の急変 7.自分の話ばかりの人 8.締切ギリギリの焦り 9.散らかった部屋 10.中途半端な放置」と打ち込んでみる。「あなたが大切にしている価値観は3つ:①自分のペースとスペース、②中身のある時間、③最後までやり切ること」と整理されて返ってきます。続けて「これに合う趣味や仕事環境を提案して」と聞くと、「一人で没頭できる趣味(読書、DIY、料理)」「裁量が大きく小さいチームで成果を出すスタイル」と具体的な方向性が並ぶ——そんな展開が描けます。
この記事でできること
「好きなものは?」と聞かれても答えにくいけど、「嫌いなものは?」ならスラスラ出てくる——そんな人がChatGPT(スマホで使える無料のAIチャット)に嫌いなものリストを渡して、裏返しにある「本当に好きなもの・大切にしている価値観」を分析してもらう方法を紹介します。
- 嫌いなものの裏にある「自分の価値観」が言語化されます
- 「好きなものがわからない」という状態から抜け出すヒントが得られます
- 自己分析・就活・転職の自己PRの材料にもなります
使うもの: ChatGPT(無料版でOK) かかる時間: 15分 必要なスキル: なし
「好きなもの」は意外と自分でわかっていない
「嫌いなもの」はストレスの記憶が紐づいているので、思い出しやすい性質があります。一方「好きなもの」は日常に溶けていて気づきにくい性質があります。
「嫌いなもの」を裏返すと、そこに「自分が本当に大切にしているもの」が見えてきます。満員電車が嫌い=自分のスペースを大事にしている。形式だけの会議が嫌い=中身のある時間を重視している。この「裏返し」をAIに任せると、自力では気づきにくいパターンが浮かび上がる流れがあります。
やり方:嫌いなものリストを渡して分析してもらう
ステップ1:嫌いなものを10個書き出す
深く考えず、思いつくまま10個書きます。大きなことでも小さなことでもOKです。
以下は私が「嫌い」「苦手」「イライラする」と感じるものリストです。
このリストから逆算して、私が本当に大切にしている価値観や「好きなもの」を分析してほしい。
1. 満員電車
2. 結論のない長い会議
3. SNSでのマウント合戦
4. 「みんなやってるから」という理由
5. 不味いのに高い飲食店
6. 予定が急に変わること
7. 自分の話ばかりする人
8. 締め切りギリギリに焦ること
9. 部屋が散らかっている状態
10. 中途半端にやって放置すること
ステップ2:AIの逆算分析を読む
ChatGPTは嫌いなものの裏にあるパターンを読み取って、こんな分析を返してくれます。
「あなたが大切にしている価値観は大きく3つに集約されます。1つ目は『自分のペースとスペースを守りたい』(満員電車、予定の急変、急かされること)。2つ目は『中身のある時間を過ごしたい』(結論のない会議、質の低い飲食店、マウント合戦)。3つ目は『最後までやり切りたい』(中途半端な放置、散らかった部屋、締め切り直前の焦り)」
「これらを”好きなもの”に変換すると:自分のペースで過ごせる空間、本質的な会話や体験、計画的に進めて完成させる達成感——が、あなたにとって心地よいものだと推測されます」
ステップ3:さらに深掘りする
この分析をもとに、私に合いそうな趣味や仕事の環境を提案してほしい。
「自分のペース」「中身のある時間」「やり切る達成感」を満たせるもの。
「一人で没頭できる趣味(読書、DIY、料理)が合いそうです」「仕事環境としては裁量が大きく、小さいチームで成果を出すスタイルが向いている可能性があります」——のように、具体的な提案に発展させることもできます。
ChatGPTで自己分析をする広がり
ChatGPTに過去の経験や考えを文章で伝えると、自分では気づいていなかった認知パターンや知的好奇心の方向性が指摘される流れが定着しています。「ちょっとショックだった」と感じるくらい鋭い指摘が返ってくる場面もあります。
ChatGPTによる性格診断プロンプト集も流通しており、30問程度の質問に答えることで強み・課題・適性を分析するツールとして使われています。ChatGPTの性格を自分好みにカスタマイズする機能も登場しており、逆に自分自身の性格をChatGPTに分析してもらう使い方も並行して広がっています。
気をつけたいこと
AIの分析は「もっともらしい仮説」であって、心理学的に検証された診断ではありません。「なるほど、そうかも」と思える部分を参考にしつつ、しっくり来ない部分は「これは違う」と自分で判断してください。
嫌いなものの中に「特定の人物」への不満が混じると、分析の精度が下がります。できるだけ「状況」「環境」「行動パターン」として書くほうが、価値観の分析には向いています。
また、嫌いなものを書き出す作業がネガティブな気持ちを強くする場合は、無理に続けないでください。あくまで自己理解のためのツールであって、ストレスを増やすためのものではありません。
まとめ
「好きなもの」を聞かれて困る場面は多いものですが、「嫌いなもの」なら10個すぐに出せる感覚があります。そのリストをAIに渡すだけで、裏返しにある自分の価値観が見えてきます。好きなものを直接探すより、嫌いなものから逆算するほうが自己理解が進む場面があります。15分あればできるので、自分のことをもう少し知りたいと思ったときに試せます。