年賀状の一言コメントをAIと「その人との思い出ベース」で考える

たとえば、こんな師走の夜

住所録を出してプリンターで干支のテンプレを印刷する夜があります。30分でそこまでは終わるのに、手書きの一言欄でペンが止まる時間が流れます。「何か書かなきゃ」と思いつつ、結局全員に「今年もよろしくお願いします」と書いて積み上げていく。受け取った側の手元では、その一言は印象に残らず流れていきます。年に一度の機会なのに、毎年同じところで筆が止まる場面があります。

こんなふうに使える

送る相手ごとに違う一言コメントを、10人分でも30分で考えられます。「その人との思い出」を盛り込んだ、テンプレにない一言を見つけられます。目上の人向け・友人向け・疎遠な人向け、トーンの使い分けもAIに整えてもらえます。AIの候補をそのまま使うのではなく、二人にしか通じない細部を差し替えると温度が上がる使い方ができます。

想像してみると

年末の夜、リストアップした10人の名前を眺めながら、ChatGPTに「年賀状の手書き一言を考えたい。1.高校時代の友人A:夏にBBQで再会、子ども3歳/2.前職の先輩B:転職して地方移住、年1回だけのやりとり/3.大学のゼミ恩師C:70代、定年後も研究中/4.いとこD:同い年、最近マラソン/5.10年会っていない幼なじみE」と打ち込んでみる。それぞれに合わせた20〜40字の候補が並んで返ってきます。「友人Aには『BBQまた一緒にやりましょう』と提案されたから、自分は『あの焦げたソーセージが忘れられない笑 また焼こう』に書き換えよう」——そんな調整を加えながら、コーヒー一杯で10人分の一言が仕上がっていく流れがあります。

この記事でできること

年賀状の印刷面はテンプレートで済ませても、手書きの一言コメント欄だけは空白のまま——「今年もよろしく」以外に何を書けばいいかわからない。ChatGPT(スマホで使える無料のAIチャット)に、送る相手との関係を伝えて「その人だけの一言」を考える方法を紹介します。

  • 送る相手ごとに違う一言コメントが、10人分でも30分で考えられます
  • 「その人との思い出」を盛り込んだ、テンプレにない一言が見つかります
  • 目上の人向け・友人向け・疎遠な人向け、トーンの使い分けもAIがサポートします

使うもの: ChatGPT(無料版でOK) かかる時間: 10人分で20〜30分 必要なスキル: なし

全員「今年もよろしくお願いします」問題

そこに「去年一緒に行ったあの店、また行きましょう」と書いてあると、年賀状の印象はまったく変わります。「〇〇ちゃんもう中学生ですか。早いですね」のような相手固有の一行が一通あるだけで、その年賀状は記憶に残る形で受け取られます。テンプレの「よろしく」を全員に書く時間と、相手ごとに少しだけ変える時間の差は、思ったほど大きくありません。

やり方:相手リストを作ってAIに投げる

ステップ1:送る相手と関係メモを用意する

一言を手書きしたい相手を選んで、それぞれとの関係や最近の出来事をメモします。

年賀状に手書きで添える一言コメントを考えたい。
以下の相手ごとに、その人に合った一言(20〜40字くらい)を提案して。
テンプレっぽくなく、個別の関係が伝わるものがいい。

1. 高校時代の友人A:去年の夏にバーベキューで再会した。子どもが3歳
2. 前の職場の先輩B:転職して地方に引っ越した。年に1回だけ年賀状のやりとり
3. 大学のゼミの恩師C:70代。定年後も研究を続けている
4. いとこD:同い年。最近マラソンにハマっている
5. 近所に住んでいた幼なじみE:10年会っていない

ステップ2:候補をもらって、自分の言葉に直す

ChatGPTは相手ごとに一言を提案してくれますが、そのまま使うと「うまくまとまりすぎた」感じになります。AIの候補を方向性のヒントとして、自分の記憶にある具体的なディテールを入れ替えます。

たとえば友人Aに対してAIが「BBQまた一緒にやりましょう!」と提案してきたら、「あの焦げたソーセージが忘れられない笑 また焼こう」のように、二人にしか通じない細部を入れると温度が上がります。

ステップ3:トーンの調整を頼む

目上の人や疎遠な相手には、トーンの微調整が必要です。

恩師C向けの一言を、もう少し丁寧にしたい。
ただし堅すぎず、温かみがある感じで。
「ご研究」という言葉を自然に入れてほしい。

年賀状 × AI の現状

2026年現在、AIを使った年賀状作成は画像・文面の両方で一般的になっています。日本郵便はGoogle Geminiと連携した年賀状作成ツールを提供しており、AIで干支のイラストを生成できるサービスも話題になりました。

画像生成と文面作成の両方にAIを使う流れも広がっており、ChatGPTの「年賀状GPT」というカスタムGPTも公開されています。情報を入力するだけで年賀状の文面を生成する専用ツールとして使える環境が整っています。

注意したいこと

AIが提案する一言は「一般的にいい感じ」のものが中心です。その人との間にしかないエピソードや内輪ネタを入れるのは、自分にしかできない作業。AIを「方向性を決めるためのツール」として使い、最後の仕上げは自分の手で行ってください。

また、お子さんがいる方に向けた一言で「〇〇ちゃん大きくなったでしょうね」と書くとき、最新の情報が正しいか確認しましょう。SNSで近況を見かけていない場合、年齢や状況を間違えると逆効果になることがあります。

年賀状は12月25日までにポストに投函すると元日に届きます。一言を考える時間を確保するため、印刷は12月上旬に済ませておくのがおすすめです。

まとめ

年賀状の価値は印刷面ではなく、手書きの一言にあります。AIは「何を書けばいいか」のヒントを出してくれますが、そこに自分の記憶を混ぜるのは人間の仕事。10人分の一言を30分で考えられるだけで、年賀状を書く作業のハードルがぐっと下がります。今年の年末は、一言欄を空白にせずに出せる時間が生まれます。