鼻歌をAIに聴かせて「曲っぽくする」方法 — Sunoで遊ぶ

たとえば、こんな散歩

お風呂や散歩中にふと頭の中でメロディが鳴る瞬間があります。「これ、ちょっといい気がする」と思っても、家に着くころには輪郭が薄れ、翌朝には完全に消えてしまっている。楽器が弾けないと、メロディは指の隙間からどんどんこぼれていきます。

こんなふうに使える

スマホのボイスメモで鼻歌を10〜30秒録音し、AI作曲サービス「Suno」にアップロードすれば、楽器やボーカルが入った曲に仕上げられます。音楽理論も楽器の演奏スキルも要りません。ジャンルやムードを指定すれば、同じメロディから雰囲気の違う複数の曲を生成できます。

想像してみると

散歩から帰宅して、布団に倒れ込む前にボイスメモを開き、頭の中のメロディを20秒だけハミングしてみる。それをSunoにアップロードして「acoustic pop, gentle, warm」と入力してみる。1分ほどで返ってくるのは、イントロもサビもある「曲」になった音源です。再生してみると、自分の鼻歌が楽器とボーカルをまとって、ちゃんと「曲」として鳴り始めます。今までなら消えていたメロディが、形を持って手元に残る感覚があります。

この記事でできること

鼻歌をスマホで録音してAI作曲サービス「Suno」にアップロードするだけで、楽器やボーカルが入った「曲っぽいもの」に仕上げる方法を紹介します。

  • スマホで鼻歌を録音して、Sunoにアップロードするだけで楽器入りの曲ができます
  • 音楽理論も楽器の演奏もまったく必要ありません
  • できた曲はダウンロードしてSNSに投稿したり、友人に送ったりできます

使うもの: スマホのボイスメモ + Suno(無料プランあり) かかる時間: 10〜15分 必要なスキル: なし

Suno(スノ)とは

Suno(スノ)は、テキストや音声から自動で音楽を生成してくれるAIサービスです。ブラウザからsuno.comにアクセスするか、スマホアプリ(iOS/Android対応)で使えます。Googleアカウントがあれば無料で始められて、1日に約10曲(クレジット50/日、1曲5クレジット消費)まで無料で生成できます。

2025年9月にリリースされたv5では、音質やボーカルの表現力が大きく改善されていて、鼻歌の読み取り精度も上がっています(v5の利用は有料プランのみ。無料プランは v4.5 系列で利用可能)。

やり方

ステップ1:鼻歌を録音する

スマホのボイスメモで、思いついたメロディをハミングして録音します。10秒〜30秒で十分です。うまく歌えなくても構いません。AIは多少ズレた音程からでもメロディを拾ってくれます。

コツは、なるべく静かな場所で録ること。テレビやエアコンの音が入ると認識精度が下がります。

ステップ2:Sunoにアップロードする

Sunoのサイトまたはアプリを開いて、「Create(作成する)」ボタンを押します。「Upload Audio(音声アップロード)」のオプションを選んで、録音したファイルを選択します。

iPhoneの場合、ボイスメモアプリから「共有」ボタンを押して「Sunoにコピー」できます。直接共有できない場合は、一度ファイルアプリに保存してからアップロードしてください。

ステップ3:スタイルを指定する

アップロードしたら、どんなジャンルの曲に仕上げたいか指定します。「Style of Music(音楽のジャンル)」の欄に、たとえば以下のように入力します。

acoustic pop, gentle, warm

日本語でも「アコースティックポップ、やさしい雰囲気」のように書けますが、英語のほうが精度が安定します。ジャンル名が浮かばなければ「pop」だけでも大丈夫です。

ステップ4:生成する

「Create(作成する)」ボタンを押すと、30秒〜1分ほどで曲が生成されます。1回の操作で2パターンの曲が出てくるので、好みのほうを選べます。

気に入らなければ、スタイルの指定を変えて再生成すれば、同じメロディで雰囲気の違う曲が作れます。ロックにしたりジャズにしたり、同じ鼻歌から全然違う曲が生まれるのが面白いところです。

こんな使い方もできる

20年前に自分で作って、楽器が弾けずに形にできなかったメロディをSunoに入れてみると、10分ほどで完成形の曲として返ってくることがあります。当時の記憶を持ったメロディが、いまの音で鳴り直す体験が生まれます。

教育現場では、音楽の授業でSunoを使って「かぞえうた」を作る試みもあります。子どもたちが鼻歌で歌ったメロディをAIが編曲して、クラスのオリジナルソングが流れます。

Sunoの料金と制限

無料プランでは1日約10曲まで生成可能(クレジット50/日、1曲5クレジット)。曲の長さは最大約8分。商用利用は不可で、生成された曲にはSunoのウォーターマーク(透かし音)が入ります。

有料プラン(Pro)は月額約10ドル(約1,500円)で、月約500曲(2,500クレジット/月)まで生成可能。商用利用もOKになります。まずは無料で試して、気に入ったらアップグレードを検討するのがおすすめです。

注意点

Sunoで生成した曲の著作権については、利用規約で「有料プランの場合はユーザーに帰属」とされていますが、無料プランで作った曲は商用利用できません。SNSへの個人的な投稿は問題ありませんが、収益化を考える場合は有料プランへの移行が必要です。

また、鼻歌の元メロディが既存の有名曲と酷似している場合、生成結果もその曲に似てしまう可能性があります。完全オリジナルを目指すなら、意識的にオリジナルのメロディを口ずさんでください。

消えるはずだったメロディが、曲になる

お風呂で思いついたあのメロディ。今までなら数分後には忘れていたはずです。でもスマホで10秒録音して、Sunoに送るだけで、イントロもサビもある「曲」になって返ってくる。音楽の才能がなくても、楽器が弾けなくても、頭の中のメロディを形にできる時代が来ています。